連れ去られた子どもの帰国支援を ウクライナ大統領夫人、国連で訴え
2023年09月21日16時58分
【国連AFP=時事】ウクライナのオレナ・ゼレンスカ大統領夫人は19日、米ニューヨークの国連本部で開かれた国連総会の関連行事に出席し、ロシアに連れ去られて洗脳を受け、国民としてのアイデンティティーを奪われているウクライナの子どもたちが帰国できるよう、各国首脳に支援を要請した。(写真は、米ニューヨークの国連本部で、ウクライナの子どもたちをテーマにした行事に出席する同国のオレナ・ゼレンスカ大統領夫人)
ゼレンスカ氏は、これまでにウクライナの子どもたち計1万9000人以上が、強制連行されたり、ロシアの本国や占領地に送られたりしており、このうち帰国を果たしたのはわずか386人だと説明。
さらに、連れ去られた子どもたちはロシアで、「両親も国もあなたたちを必要としていない、誰も帰りを待っていないと言われている。もうウクライナの子ではなく、ロシアの子なのだと教え込まれている」と訴えた。
ロシアは子どもの連れ去りを否定し、戦闘地域から子どもを「保護している」と主張している。
国際刑事裁判所は、ウクライナの子どもの違法連行をめぐる戦争犯罪の疑いで、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とマリア・リボワ・ベロワ大統領全権代表(子どもの権利担当)に逮捕状を出している。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕