台湾TSMC、ドイツ学生に職業訓練へ 半導体部門の熟練工不足に対応

2023年09月21日16時55分

【台中AFP=時事】独東部ザクセン州は19日、半導体受託製造世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)との間で、半導体部門での求人増に対応するため大学生を対象とした職業訓練を同社に委託することで合意した。(写真は、〈左から〉ドイツ・ザクセン州で化学分野を担当するゼバスティアン・ゲムコウ大臣、TSMCの何麗梅氏、ドレスデン工科大学のウルズラ・シュタウディンガー学長。台湾・台中で)
 ドイツでは、高齢化による半導体部門などでの熟練労働者不足が大きな問題となっている。
 TSMCは先月、38億ドル(約5600億円)相当を投じて半導体工場を同州の州都ドレスデンに新設すると発表。
 それに続く州当局およびドレスデン工科大学との今回の合意は、「特にSTEM(科学・技術・工学・数学)専攻学生に半導体産業でのキャリアに向けた訓練を施すことを狙ったもの」と、同社は説明している。
 具体的には、最大100人の州内の優秀な学生を交換留学制度を通じて6か月間、台湾に招き、トップ大学で研修させる。最初のグループは来年2月に留学を開始する予定という。
 TSMCのドレスデン工場は主に自動車用半導体の製造を手掛ける。来年着工し、2027年末の稼働を目指している。約2000人の高度専門職の雇用が見込まれている。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕

関連記事

こんな記事も

ワールドEYE



ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ