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鏡、肉体強化が実を結ぶ 女子最重量級で20年ぶり金―世界レスリング

2023年09月21日18時24分

女子76キロ級で優勝し、日本国旗を手にして喜ぶ鏡優翔=20日、ベオグラード(EPA時事)

女子76キロ級で優勝し、日本国旗を手にして喜ぶ鏡優翔=20日、ベオグラード(EPA時事)

  • 女子76キロ級決勝で、攻める鏡優翔(上)=20日、ベオグラード(AFP時事)

 【ベオグラード時事】来年のパリ五輪予選を兼ねるレスリングの世界選手権女子76キロ級で、鏡優翔(東洋大)が初優勝を果たした。女子最重量級の日本勢としては2003年の浜口京子以来となる制覇。「本当に金メダルが取れてよかった」と達成感をにじませた。
 重量級の日本勢は、体格などで苦戦を強いられることが多い。鏡は初出場だった昨年大会で銅。「重量級が勝てないと言われ続けて、そんなの絶対に取っ払ってやろうと思ってやってきた」。7月の代表決定プレーオフ後もウエートトレーニングで筋力アップに励み、世界との差を詰めた。
 昨年末に右大胸筋断裂の大けが。手術を経て本格的な練習再開は4月だったが、リハビリ期間も肉体強化は続けた。自らに厳しい練習を課し、「絶対に海外選手よりやってきた自信がある」と言う。
 準々決勝では21年東京五輪銀メダルで6度の世界選手権優勝を誇るグレイ(米国)を撃破。持ち味の鋭いタックルで攻め続け、「ひるむことなく戦えた」と大きな手応えを得た。
 日本女子は五輪の最重量級で金メダルがない。世界女王として臨むパリ五輪はマークも厳しくなるが、「私はそれ以上に努力をする」。笑顔が魅力の22歳は、1年後に再び歴史を塗り替えるかもしれない。

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