冨安「夢だった」初出場　無失点勝利に貢献―サッカー欧州ＣＬ

　【ロンドン時事】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ（ＣＬ）は２０日、各地で１次リーグ第１戦が行われ、日本代表の冨安が所属するＢ組のアーセナル（イングランド）がホームでＰＳＶ（オランダ）に４―０で快勝した。
　アーセナルにとっては２０１６～１７シーズン以来、７季ぶりの欧州最高峰の舞台。開始前から会場のエミレーツスタジアムは熱気に包まれ、冨安も「サポーターも熱が入っていた。やっぱり特別な日だった」と振り返った。
　序盤から相手を圧倒し、前半だけで３点をリードした。「ＣＬ出場は夢の一つだった」という冨安に出番が回ってきたのは後半１３分。左サイドバックに入り、落ち着いたプレーで無失点勝利に貢献した。「いい意味で、いつも通りの精神状態で（試合に）入れた」
　代表ではセンターバックが主戦場だが、クラブでは昨季途中から左サイドバックでの出場機会が増えている。戦術家として知られるアルテタ監督から求められる役割は簡単ではなく、「ボールを持っている時はボランチの動きになるなど、タスクも多い」と語る。しかし２４歳はあくまで前向き。「新たなチャレンジ。ポジティブに、積極的にやっていければいい」。イングランドの名門で、虎視眈々（たんたん）とレギュラー奪取を目指す。