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深まる分断、国際協調訴え 安保理改革・核軍縮、道筋見えず―岸田首相

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国連総会の一般討論演説に臨む岸田文雄首相=19日、米ニューヨークの国連本部(AFP時事)

国連総会の一般討論演説に臨む岸田文雄首相=19日、米ニューヨークの国連本部(AFP時事)

  • 内外記者会見に臨む岸田文雄首相=20日、米ニューヨーク(AFP時事)

 【ニューヨーク時事】岸田文雄首相は21日(日本時間22日)、国連総会出席に伴う主要日程を終えた。一般討論演説では「人間の尊厳」重視を掲げ、ロシアのウクライナ侵攻で分断を深める国際社会の協調を訴えた。安全保障理事会改革や核軍縮で新機軸も打ち出したが、実現への道筋は見えないままだ。

岸田首相「人間の尊厳」重視 平和へ新興・途上国と連帯―国連演説

 「人類共通の原点に立ち返り、人間の尊厳が守られる世界を目指すべきだと強く訴えた」。首相は20日の内外記者会見でこう強調。「人間中心の国際協力を長年推進してきた日本ならではのビジョンだ」とアピールした。

 首相は今回、ロシア対応を中心テーマに据えた。安保理の常任理事国による拒否権の乱用が「国連の分断・対立を悪化させる」と断言。行使抑制を主張した。核の威嚇も糾弾。「核兵器用核分裂性物質生産禁止条約」(FMCT)の交渉開始を目指すハイレベル行事を主催するなど核軍縮の機運醸成に努めた。

 ただ、現実は甘くない。ウクライナ情勢に関する安保理首脳級会合では、議長を務めたアルバニアのラマ首相とロシアのネベンジャ国連大使が非難の応酬。国際社会の対立が改めて浮き彫りとなった。FMCT行事でも、発言した首脳はパラオのウィップス大統領のみ。核兵器国の米英仏各国は高官の出席にとどめた。

 「各国の利害が複雑に絡み合う安保理改革は簡単ではない。具体的な案を積み上げる努力を行わなければならない」。首相は内外会見で、具体的な改革案を記者団に問われたが、こうかわさざるを得なかった。

 首相は22日夜に帰国する。来週前半には、物価高騰を受けた経済対策の「柱立て」を示し、検討を本格化させる方針。年内の衆院解散・総選挙も見据え、「思い切った」(首相)内容を打ち出し、政権浮揚につなげたい考えだ。

 もっとも、刷新を狙った13日の内閣改造・自民党役員人事は、「目玉」の小渕優子選対委員長が過去の「政治とカネ」の問題を蒸し返されるなど、評判はいまひとつ。報道各社の世論調査で内閣支持率は低迷が続く。解散戦略について、首相は「先送りできない問題に新体制で一意専心に取り組む。今はそれ以外のことは考えていない」と述べるにとどめた。

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