ジブリ、日テレの子会社に 「作品作りに没頭」と鈴木氏
2023年09月21日18時30分
日本テレビは21日、宮崎駿監督のアニメーション映画などを制作するスタジオジブリ(東京都小金井市)を子会社化すると発表した。同日の取締役会で決議した。ジブリの株式を取得し議決権の42.3%を所有する筆頭株主になり、経営面をサポートする契約を結ぶ。契約締結は10月6日の予定。
ジブリの鈴木敏夫社長は記者会見で、宮崎監督が82歳、自身が75歳になったことに触れ、「ジブリは僕らの想像を超えた大きな存在になった。これからどうなっていくのか悩んできた」と説明。後継問題について、ジブリ作品の放送などで関わりが深い日テレに相談し、今回の合意に至ったという。「経営部分を預け、僕らは作品作りに没頭する。虫の良い話だが、引き受けていただいた」と語った。
子会社化後は宮崎監督が取締役名誉会長に、鈴木氏が代表取締役議長に就任。日テレは社長他の役員を派遣するが、ジブリの自主性を最大限尊重するという。日テレの杉山美邦会長は「今以上にアニメ作りが円滑にできるよう支援していきたい」と話した。
ジブリは今後も、アニメ映画の制作と、ジブリ美術館(東京都三鷹市)やジブリパーク(愛知県長久手市)の運営に専念していくという。