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日本、管理職の教育に課題 人材番付、過去最低の43位―スイス調査

2023年09月21日14時39分

出勤する会社員ら=東京都千代田区のJR東京駅前

出勤する会社員ら=東京都千代田区のJR東京駅前

 スイスのビジネススクール、IMDが21日発表した2023年版の世界人材ランキングによると、日本は43位と前年から順位を二つ下げ、05年の調査開始以降、最低となった。IMDは管理職のスキル・教育不足を課題に挙げている。

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 調査は64カ国・地域が対象で、人材への投資や育成など31項目の分析に基づく。日本は「経営陣の報酬」や「人材の確保・定着」など人材を引きつける力が強い一方、「上級管理職の国際経験」は最下位、「マネジメント教育」と「語学力」も極めて低かった。
 IMD北東アジア代表の高津尚志氏は、日本の経済成長には人材の育成・多様化が不可欠だが、それを担う管理職の教育環境が整っていないと指摘。「日本は現場での実践を通じた育成に頼ってきた。そのため比較的若い時から必要な管理職教育がないまま、経営幹部になる」と述べ、「管理職・経営幹部の教育に本腰を入れるべきだ」と強調した。
 全体の首位はスイスで、ルクセンブルク、アイスランドと欧州諸国が続いた。米国は15位、韓国は34位、中国は41位だった。

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