敵地で王者の意地 浦和、土壇場で勝ち点―ACLサッカー

2023年09月21日00時15分

 アジア連覇を目指す浦和が、王者の意地を見せつけた。リーグ戦から中4日で乗り込んだ敵地で価値ある引き分け。スコルジャ監督は「選手たちは努力してくれた。高いモチベーションを保てることは浦和の特長」。劣勢でも勝ち点をもぎとった集中力をたたえた。
 ホームの武漢は序盤から激しく来た。浦和は出方をうかがいつつ、守勢に。前半10分すぎ、ゴール前を崩されて簡単に失点。その後も相手の速攻に手を焼く。1点を追う状況で後半勝負に出た。
 交代で攻撃のリズムが生まれた。リンセンのゴールで同点。その数分後、GK西川がシュートを防いだ直前に、明本にファウルがあったとして、VARでPKの判定。力尽きたと思われた。それでも10分と表示されたロスタイムに途中出場のカンテが鮮やかなミドルを突き刺した。「プレッシャーの中でチームを助けられた」。中国リーグでプレー経験があるだけに、気持ちがこもっていた。
 サポーターの暴行問題で、来季の天皇杯出場資格剥奪が19日に決まったばかり。日本から駆け付けたサポーターはトラブルなくゴール裏で声援を送り続けた。心強い後押しを背に、連覇へ踏み出した。(武漢時事)

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