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河野氏報告まで10カ月 デジタル庁、ずさんな情報共有―マイナンバー

2023年09月21日07時07分

デジタル庁への行政指導について説明する個人情報保護委員会の片岡秀実政策立案参事官=20日午後、東京・霞が関

デジタル庁への行政指導について説明する個人情報保護委員会の片岡秀実政策立案参事官=20日午後、東京・霞が関

 マイナンバーの公金受取口座の誤登録問題で、デジタル庁内の情報共有が遅れ、職員が最初に事案を把握してから河野太郎デジタル相に報告が上がるまで10カ月を要したことが分かった。個人情報保護委員会が20日、立ち入り検査の結果として発表した。同庁のずさんな対応が事案拡大につながったことが浮き彫りになった。

デジタル庁を行政指導 マイナひも付け誤り―情報共有、システム対応を問題視―個情委

 デジタル庁職員は2022年7月20日、東京都豊島区から誤登録があったとの報告を受け、上司に伝えた。しかし、この上司は庁内で情報を共有しなかった。盛岡市や福島市からも同種の事案が同庁に報告されたが、庁内や市区町村に周知されなかった。
 デジタル庁幹部は23年5月19日、福島市が近く事案を対外公表するとの情報を得たため、デジタル大臣室に報告。河野氏が幹部から説明を受けたのは翌20日だった。
 同委担当者は「事態を早期に組織内で共有していれば、誤登録の件数は抑えられた可能性が高い」と指摘した。

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