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わだかまり残る「キス騒動」 W杯制覇から1カ月、活動再開―サッカー・スペイン女子代表

2023年09月20日18時54分

欧州ネーションズリーグのスウェーデン戦を控え、宿舎に到着したトメ監督(中央)らスペイン女子代表チーム=19日、スペイン・バレンシア州(EPA時事)

欧州ネーションズリーグのスウェーデン戦を控え、宿舎に到着したトメ監督(中央)らスペイン女子代表チーム=19日、スペイン・バレンシア州(EPA時事)

 【ロンドン時事】「キス騒動」がようやく収束に向かい始めた。サッカーの女子ワールドカップ(W杯)で優勝したスペイン代表MFエルモソに一方的にキスをして批判を浴びたルビアレス氏は同国連盟会長を辞任し、同氏と近い関係とされたビルダ氏も代表監督を解任された。AFP通信によると、選手側は20日未明、連盟、政府関係者と数時間に及ぶ話し合いの末、代表活動のボイコットを打ち切ることで合意した。

ストライキのスペイン女子代表、大半がチーム復帰に合意 サッカー

 トメ新監督は18日、来年のパリ五輪出場権が懸かる欧州ネーションズリーグのスウェーデン戦(22日)、スイス戦(26日)の代表選手を発表。W杯優勝メンバー15人が含まれたが、エルモソは外れた。トメ監督は「彼女を守る最善の方法」と説明。エルモソは自身のSNSで「何から、誰から守ってくれるの?」と疑問を投げ掛け、連盟が選手を脅そうとしていると非難した。
 選手側は18日に声明を出し、代表活動のボイコットを継続する意向を表明した。ただ、スペインの法律では代表招集に従わない場合、最大3万ユーロ(約470万円)の罰金、複数年にわたる資格停止処分を科される可能性があり、選手は合宿地に集合。そこで抜本的な改革を連盟に求め、合意に至ったという。
 W杯決勝後、金メダルを渡す際にキスをしたルビアレス氏はかたくなに辞任を拒否した末に職を退いた。初制覇から20日でちょうど1カ月。歓喜に浸る間もなく起きた混乱は長引き、選手と連盟の間には深いわだかまりが残っている。

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