守備の形に新境地 アジア制覇目指す川崎―ACLサッカー
2023年09月20日18時28分
【ジョホールバル(マレーシア)時事】サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)東地区1次リーグで19日、I組の川崎は敵地でジョホール(マレーシア)に1―0で逃げ切り、白星発進した。リードした終盤4バックから3バックに変え、守りに徹した。
川崎といえば、ボールを支配して自在のパスワークで相手を崩す攻撃的なサッカーが身上。好調時なら逃げ切りを図るのではなく、試合を決める2、3点目を狙うチームだった。脇坂は「保持して(試合を)進めるのを目指したいが、きょうのように守り切るのも必要。両方やっていけるように」と話した。
今月のリーグ戦中断期間を活用し、新たな守り方を取り入れた。相手がボールを持っているとき、今まで以上に中央を締め、サイドにボールを誘導させた。細かい連係はまだまだ詰める必要があるが、中断明けのF東京戦から公式戦2試合連続の無失点。センターバックの大南は「後ろとしてもやりやすかった。最後3バックになるのは勝利の方程式ではないが、その流れができていると感じる」と手応えを口にした。
新戦力の元フランス代表ゴミスはアルヒラル(サウジアラビア)時代にアジア王者になった経験があり、ハーフタイムに「どんなことがあっても集中しよう」と呼び掛けたという。J1では昨季まで6年間で優勝4度を誇るが、今季は現在9位。国内で苦しむ中、悲願とするアジアの頂点を目指す。