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ウクライナ情勢で首脳級会合 国連憲章堅持を確認―安保理

2023年09月21日01時36分

20日、米ニューヨークの国連本部で安全保障理事会の首脳級会合で演説後、退席するウクライナのゼレンスキー大統領(中央)。左は岸田文雄首相(EPA時事)

20日、米ニューヨークの国連本部で安全保障理事会の首脳級会合で演説後、退席するウクライナのゼレンスキー大統領(中央)。左は岸田文雄首相(EPA時事)

 【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会は20日午前(日本時間21日未明)、ウクライナ情勢を協議する首脳級会合を開いた。長期化するロシアのウクライナ侵攻が国際秩序を揺るがしているとして、武力行使を禁じた国連憲章の順守の重要性を再確認する。

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 今月の安保理議長国を務めるアルバニアが、各国の首脳が集まる一般討論演説の期間に合わせた開催を決めた。理事国以外も参加できる公開討論の形とすることで、和平実現の機運醸成につなげる狙いだが、ロシアは反発。各国演説に入る前に会合開催の手続きに異議を唱え、議長のラマ・アルバニア首相が「ロシアが戦争をやめれば問題は解決する」と一蹴する一幕があった。
 会合冒頭に演説したグテレス事務総長は「国連憲章は、より平和な世界に向かうためのロードマップだ」と強調した上で、ロシアの侵攻は「憲章の明確な違反だ」と非難。国際情勢がこれ以上悪化しないよう、各国がそれぞれできることに取り組むよう求めた。
 会合には岸田文雄首相のほか、ウクライナのゼレンスキー大統領も出席した。昨年2月の侵攻開始後、ゼレンスキー氏が対面で安保理会合に参加するのは初めて。同氏はロシア軍撤退など、自らが提唱する10項目の和平計画「平和の公式」に基づき、賛同国と協議を重ねた上で首脳級の「平和サミット」を開催する意向を示し、広く参加を呼び掛けた。
 ロシアからはラブロフ外相が参加する見込みだったが、ゼレンスキー氏が議場を去るまでに登場せず、顔を合わせることはなかった。

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