陸上で桐生、小池が復活期す 広中は2冠に挑戦―アジア大会競技別展望(3)
2023年09月19日10時45分
【陸上】男子100メートルには、共に9秒98の自己記録を持つ桐生祥秀(日本生命)と小池祐貴(住友電工)が出場。桐生は5月に10秒03を出した後に故障で戦列を離れ、前回大会の200メートル優勝の小池は個人種目で8月の世界選手権代表入りを逃した。来年のパリ五輪を見据え、復活ののろしを上げられるか。
柔道はパリ目指すウルフ、高市ら出場 卓球の早田に表彰台の期待―アジア大会競技別展望(2)
男子400メートルは日本勢のワンツーフィニッシュに期待。世界選手権で佐藤拳太郎(富士通)が44秒77の日本新記録を樹立し、佐藤風雅(ミズノ)は日本歴代3位の44秒88をマークしている。
女子は世界選手権1万メートル7位入賞の広中璃梨佳(日本郵政グループ)が、5000メートルとの2冠に挑む。走り幅跳びの日本記録保持者、秦澄美鈴(シバタ工業)にも注目。
◇中国勢が強敵
【ゴルフ】今大会からプロの出場が解禁。日本は全員アマチュアで臨み、女子は昨年の全米女子アマ選手権優勝の馬場咲希(東京・代々木高)が軸。今年の全米女子プロ選手権覇者で、最新の世界ランキングで1位の殷若寧ら中国勢のプロが強敵となる。男子は杉浦悠太(日大)らが団体戦連覇を狙う。
◇谷川兄弟ら出場
【体操】日本男子は国際経験豊かなメンバーで臨む。昨年の世界選手権代表の谷川航と弟の翔(ともにセントラルスポーツ)、東京五輪団体銀メダルメンバーの北園丈琉(徳洲会)らが出場。一線級を送り込む中国勢にどこまで渡り合えるか。女子は進境著しい岡村真(相好ク)が中心となる。
◇安楽、森に勢い
【スポーツクライミング】ボルダーとリードの2種目で争われる複合の男子には安楽宙斗(千葉・八千代高)が出場。今季初参戦のワールドカップではボルダーとリードで総合優勝。世界選手権でリードも2位と勢いに乗る。女子の森秋彩(茨城県連盟)は世界選手権のリードで優勝。パリ五輪代表に決まっている。
スピードは日本記録を持つ男子の大政涼(松山大)がインドネシアや中国といった強豪にどこまで食らい付けるか。
◇メダル獲得なるか
【アーチェリー】日本勢はリカーブに出場。男子は、今夏の世界選手権団体3位でパリ五輪代表を決めた古川高晴(近大職)、斉藤史弥(日体大)と中西絢哉(シーアール物流)が出場。女子は同大会で個人3位の野田紗月(ミキハウス)らが3大会連続の団体表彰台を目指す。混合は連覇に挑む。