柳条湖事件から92年 中国、反日感情の高まり警戒
2023年09月18日14時29分
【北京時事】満州事変(1931~33年)の発端となった柳条湖事件は18日、発生から92年を迎えた。中国ではこの日は「国恥の日」とも呼ばれ、反日感情が高まりやすい。東京電力福島第1原発の処理水海洋放出への反発が続く中、不測の事態を警戒し、日本大使館前は厳重な警備が敷かれた。
処理水影響、収束か長期化か 批判報道減少、日本イベント実現―情報統制は継続・中国
国営新華社通信は18日、「92年前のきょうを中国人民は永遠に忘れない」などと伝えた。国営中央テレビによれば、事件現場に近い遼寧省瀋陽市の「九・一八歴史博物館」では式典が開かれ、午前9時18分に3分間の警報が鳴らされた。瀋陽の日本総領事館は邦人に対し、「不用意な言動により不測の事態に巻き込まれないよう」注意を呼び掛けた。