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11年ぶりも揺るがぬ自信 いきなり采配ぴたり―岡田阪神、18年ぶり頂点に(上)

2023年09月18日07時14分

巨人戦の8回を終え、球審に選手の交代を告げる阪神の岡田彰布監督(左)=14日、甲子園

巨人戦の8回を終え、球審に選手の交代を告げる阪神の岡田彰布監督(左)=14日、甲子園

  • オリックス戦で勝利投手の西勇輝(手前左)とタッチを交わす阪神の岡田彰布監督(同右)=6月14日、甲子園

 プロ野球セ・リーグは阪神が18年ぶりの優勝を遂げた。歓喜を呼び込んだのは、久しぶりに現場復帰した岡田監督のぶれない戦い方にあった。

【写真特集】阪神タイガース 18年ぶりセ・リーグ優勝

 ◇揺るがぬ自信
 阪神を最後の優勝に導いた岡田監督だったが、11年ぶりの現場復帰。解説者として野球界と関わっていたとしても、空白期間は長かった。大きく様変わりした野球になじむことができるのか。疑問もあった。
 あらゆるものがデータ化され、プレーに落とし込まれるようになった。投球も打球も回転数など数値化され、やるべきことが一目で分かるようになった。それを重視する選手も多いが、岡田監督は違った。2月の春季キャンプでは、「数字で勝負をするわけではない」。興味は示さなかった。
 「優勝」の二文字を口にすることは避け、「アレ」と表現し続けた指揮官には、揺るがない自信があった。「ベンチ(の采配)で得点を取る」と断言。その言葉が事実だったことは、開幕してすぐに証明された。
 4月2日に行われたDeNAとの開幕第3戦。いきなり岡田采配の真骨頂を見せつけた。2点差に迫られた八回、2死一塁で打席には島田。走者の中野が初球に二盗を成功させると、カウント0―1から原口を代打に送った。すると原口は初球を捉え、左翼へ相手を突き放す2ランを放った。
 岡田監督は代打原口は決めていたが、「盗塁が決まりやすくするため、左打者の島田を打席に立たせた」という。点が欲しい場面での意表を突いた采配について、「当たり前のことよ」。一筋に「アレ」へとひた走る日々が始まった。

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