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米中高官、マルタで会談 習氏訪米で意見交換か―台湾情勢で平行線

2023年09月18日00時36分

中国の王毅共産党政治局員兼外相=8月13日、プノンペン(EPA時事)

中国の王毅共産党政治局員兼外相=8月13日、プノンペン(EPA時事)

  • サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)=5日、ワシントン(EPA時事)

 【ワシントン、北京時事】サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)と中国の王毅・共産党政治局員兼外相が16、17両日、地中海の島国マルタで会談した。米中両政府が17日発表した。11月に想定される習近平国家主席の訪米に向けて意見交換したとみられる。
 両者の会談は5月にウィーンで実施して以来。米中は対立が続いているが、最近は米政府高官による訪中が相次いでおり、対話機運が高まりつつある。
 米政府は会談後の声明で「両者はこの戦略的な意思疎通チャンネルを維持し、今後数カ月間で米中の重要分野に関してさらなるハイレベルの協議を追求することを確認した」と述べた。両政府の発表によると、会談では米中関係における重要問題、世界と地域の安全保障に加え、ロシアのウクライナ侵攻、台湾情勢などを協議した。
 台湾情勢を巡っては、サリバン氏が「台湾海峡の平和と安定の重要性」を指摘。これに対し、王氏は「台湾問題は越えてはならないレッドライン(譲れない一線)であり、米国は台湾独立を支持しないという約束を必ず実行しなければならない」とけん制し、主張は平行線をたどった。

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