ウクライナ穀物、禁輸撤廃 東欧5カ国で「市場のゆがみ解消」―欧州委
2023年09月16日07時35分
【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州委員会は15日、ポーランドやハンガリーなど東欧5カ国に期限付きで認めたウクライナ産穀物の輸入禁止措置を、撤廃すると発表した。5カ国はロシアのウクライナ侵攻後、同国産品が国内市場を脅かしているとして禁輸延長を要求。しかし、欧州委は調査の結果「市場のゆがみは解消した」と判断した。
ただ、一部の国は規制が撤廃されても禁輸を継続すると表明しており、ウクライナ支援で結束を維持してきたEU内の不協和音が高まる恐れがある。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、X(旧ツイッター)への投稿で決定を歓迎。違反があった場合も「理性的に対応する」として、各国との過度な対立は避けたい考えを示唆した。