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貧困地区からも支援 各世帯に毛布1枚募る―モロッコ地震

2023年09月15日20時32分

14日、モロッコ中部マラケシュ近郊のタスレタントで取材に答える支援団体代表のアブデルファタ・エイトラグワトさん(左)と副代表のスーリア・アキフさん

14日、モロッコ中部マラケシュ近郊のタスレタントで取材に答える支援団体代表のアブデルファタ・エイトラグワトさん(左)と副代表のスーリア・アキフさん

 【タスレタント(モロッコ)時事】モロッコの大地震を受け、大部分が貧困層という中部マラケシュ近郊タスレタント地区の住民が被災者支援に立ち上がった。「小さな力でも集めれば大きな力になる」。物資の寄付を呼び掛けた地域の支援団体代表アブデルファタ・エイトラグワトさん(53)は力を込めてそう語った。

〔写真特集〕モロッコ中部でM6.8地震

 マラケシュから南に約10キロのタスレタント地区には47集落あり、約5000世帯が暮らす。支援団体は募金を元に食料を住民に配給するなどしてきた。
 タスレタント地区に地震の影響はなかったが、被害が深刻なハウズ県に程近い。何かできることはないかと考え、1世帯に付き毛布1枚を募り、現地に届けることを思い付いた。
 協力を呼び掛けるとすぐに大量の毛布が持ち込まれ、衣料品も寄せられた。人づてに支援の輪が広がり、住民の75%が何らかの形でこの活動に関わっているという。
 服の仕分けをしていた主婦のハフィダ・メンドフォールさん(44)は「被災者は家族同然」と話し、「人助けできて幸せだ」と胸を張った。

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