キューバ外相、国民のウクライナ参戦認めず 駐ロ大使は「反対しない」
2023年09月15日15時22分
キューバのロドリゲス外相は14日、自国民が外国の戦争に戦闘員として参加することを認めないと表明した。ところが、キューバの駐ロシア大使は、ウクライナ侵攻を続けるロシアの軍に「キューバ国民が法に沿って加わることには反対しない」と述べ、外相と異なる見解を示した。
ロシアに仲介、17人逮捕 ウクライナ戦場へ送り込む―キューバ
キューバ国営メディアなどは先に、同国の若い男性らがロシア側の傭兵(ようへい)になっていると報道。キューバ当局は先週、ロシア側要員としてキューバ人男性をウクライナの戦場に送り込んでいた人身売買事件に絡み、17人を逮捕したと明らかにしていた。
ロドリゲス氏はSNSで「わが国の法に基づき、キューバ国民の戦闘参加や傭兵、人身売買に反対するというのが、キューバ政府の揺るぎない立場だ」と強調した。
一方、駐ロシア大使はこれより先、ロシア国営通信に対し、キューバで逮捕されたのは違法な行動に関与した者だと説明。「契約を結び合法的にロシア軍に加わるなら、われわれが反対するものは何もない」と語った。(ロイター時事)。