「光り輝く大樹に感謝」 大江健三郎さんお別れの会―東京

2023年09月13日17時34分

大江健三郎さんのお別れの会で、祭壇に掲げられた遺影=13日午後、東京都千代田区

大江健三郎さんのお別れの会で、祭壇に掲げられた遺影=13日午後、東京都千代田区

  • 大江健三郎さんのお別れの会で献花する参列者=13日午後、東京都千代田区
  • 大江健三郎さんのお別れの会で、故人との思い出を語る黒柳徹子さん=13日午後、東京都千代田区

 3月に88歳で死去したノーベル文学賞作家、大江健三郎さんのお別れの会が13日、東京都内のホテルで開かれた。長男の光さんが作曲した音楽が流れる中、白ユリなどで彩られた祭壇の中央に笑顔の写真が飾られ、作家ら約290人が参列した。

大江健三郎さん死去 ノーベル文学賞作家、88歳

 大学時代からの友人で、ノーベル賞受賞時の講演「あいまいな日本の私」を英訳した英文学者の山内久明さんは「大江さんという光り輝く大樹に感謝するとともに、その力が国境と世代を超え、末永く伝わり、世界を照らし続けることを願う」と思いを込めた。
 俳優の黒柳徹子さんは、大江さんをテレビ番組「徹子の部屋」に5度招いた思い出を振り返り、「楽しい話をありがとう、長い間お友達でいてくれてありがとう」と語り掛けた。
 かねて大江さんを「恩人」と慕ってきた作家の中村文則さんは「圧倒的な作品で読者を励まし、社会の中では弱い側に立った。微力ながら遺志を継ぎたい」と前を見据えた。

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