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AI親鸞など開発 チャットGPTを活用―京都大など

2023年09月13日13時42分

京都大などが対話型AIを活用して開発した(写真左から)世親ボット、親鸞ボット、ブッダボットプラスのアバターと回答(同大提供)

京都大などが対話型AIを活用して開発した(写真左から)世親ボット、親鸞ボット、ブッダボットプラスのアバターと回答(同大提供)

 対話型人工知能(AI)「チャットGPT」に仏教経典を機械学習させた「ブッダボットプラス」を開発した京都大などの研究グループが12日、浄土真宗を開いた親鸞や4世紀のインドの仏教僧、世親の著書などを学ばせた「親鸞ボット」と「世親ボット」を開発したと発表した。拡張現実(AR)技術を活用し、親鸞や世親のアバターが質問者の悩みに回答する。

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 国内では当面、イベントなどでの限定的な公開にとどめるが、海外では仏教国のブータンで導入に向けた協議を進めているという。
 親鸞ボットは念仏思想をまとめた著書「正信偈(しょうしんげ)」を、世親ボットは仏教哲学の基礎を整理した著書「倶舎論(くしゃろん)」を機械学習させた。
 「つらいときはどうすればよいか」との問いに対し、ブッダボットプラスは「教えを信じて激流を渡るべきです」と回答。親鸞ボットは「『南無阿弥陀仏』と唱え、阿弥陀仏の無量の光と慈悲に帰依し、その救いを信じることが重要です」、世親ボットは「つらさは煩悩の一形態であり、(世界の)存在要素を分析し、煩悩を寂滅させることが大切です」と説いた。
 研究グループの京大・人と社会の未来研究院の熊谷誠慈准教授は「仏教の教えに触れる機会の少ない現代人と、仏教の教えとの間にできた距離を埋める存在になり得る」と話している。

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