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中国人女性、廃虚の劇場で歌う ウクライナ激怒、説明要求

2023年09月09日20時50分

廃虚となったウクライナ東部マリウポリの劇場の内部=2022年4月(EPA時事)

廃虚となったウクライナ東部マリウポリの劇場の内部=2022年4月(EPA時事)

 ロシア軍が昨年3月、ウクライナ東部ドネツク州の港湾都市マリウポリの制圧に当たって空爆し廃虚となった劇場で、中国人の女性オペラ歌手が歌う動画がSNSで広まり、不謹慎だと批判を浴びている。避難していた子供ら数百人が犠牲となったとされる現場だけに、ウクライナ政府は激怒。8日、中国側に説明を要求した。

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 歌われたのは、第2次大戦時のソ連で人気だった「カチューシャ」。ドネツク州の親ロシア派トップが7日に動画を公開した。
 米政府系メディアによると、ロシア側が占領地の「併合」を正当化すべく、中国人ブロガーらのプレスツアーを企画。一行の中に女性歌手がいたとみられている。
 ウクライナ外務省のニコレンコ報道官はSNSで、ロシア本土からドネツク州に入るのは不法入国に当たると指摘。「ウクライナは中国の領土一体性を尊重しており、中国人訪問に関する説明を待っている」と不快感を示した。この女性歌手を含む中国人一行のウクライナ入国を今後、禁止すべきだとも訴えた。

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