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ゼレンスキー氏、停戦交渉に否定的 「うそつきとは不可能」―ウクライナ

2023年09月09日20時49分

ウクライナのゼレンスキー大統領=6日、キーウ(AFP時事)

ウクライナのゼレンスキー大統領=6日、キーウ(AFP時事)

 【ワシントン時事】ウクライナのゼレンスキー大統領は8日放送の米CNNテレビのインタビューで、「誰かと妥協や対話をしたくても、うそつきとは不可能だ」と述べ、ロシアのプーチン大統領との現時点での停戦交渉に否定的な考えを示した。その理由として、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が墜落死したことを挙げた。

ウクライナ軍、東部で「部分的成果」 ロシアから奪還の南部州でも前進か

 ロシアによるウクライナ侵攻が長期化する中、停戦交渉に向けた歩み寄りを求める声が国際社会の一部にあるが、ゼレンスキー氏は慎重な姿勢を崩さなかった。
 プリゴジン氏は6月に武装反乱を起こした後、亡命と免責でプーチン氏と合意したが、8月に自家用ジェット機が墜落し死亡。プーチン政権は墜落への関与を否定しているが、欧米には「ロシアで起きることでプーチン氏が関わっていないことは多くない」(バイデン米大統領)として、「粛清」を疑う見方が強い。
 CNNによると、ゼレンスキー氏はプリゴジン氏の死亡を「耳を傾けるべき警告だ」と指摘。「プーチン氏が妥協したのを誰か見たことはあるか」とも語った。
 一方、ウクライナ東・南部では激しい戦闘が続いている。ウクライナ軍は8日、ロシアから奪還した南部ザポロジエ州ロボティネの南方で前進し、「新たな陣地を固めた」と発表した。東部ドネツク州の要衝バフムト近郊でも「部分的な成果を挙げた」と主張した。
 ロシア軍は東部ドニエプロペトロフスク州クリブイリフなどをミサイルやドローンで攻撃。ロイター通信によると、これまでに各地で4人が死亡し、多数の負傷者が出た。クリブイリフはゼレンスキー氏の出身地として知られる。

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