「国際法への敬意」強調 インドネシア大統領、南シナ海念頭か―ASEAN、中国などと首脳会議
2023年09月06日20時53分
【ジャカルタ時事】東南アジア諸国連合(ASEAN)と中国の首脳会議が6日、インドネシアの首都ジャカルタで行われ、ASEANの議長国インドネシアのジョコ大統領は「国際法に敬意を払うことも大切だ」などと強調した。一部のASEAN加盟国と中国との間で領有権争いが続く南シナ海問題を念頭に置いた発言とみられる。
中国側からは李強首相が出席。ジョコ氏は冒頭、「中国と東南アジア友好協力条約(TAC)を締結してから今年で20年になる。お互いが信頼し合ってこそ具体的な協力ができる。国際法に敬意を払うことも、大事な一つの要素だ」と述べた。
南シナ海を巡っては、中国が8月下旬に発表した新しい国土地図が約9割の海域を「中国領」としていたことから、フィリピン、インドネシア、ベトナム、マレーシアなどが猛反発している。首脳会議では、南シナ海での紛争回避のための「行動規範」に関する交渉を進めていくことについては意見が一致したという。