出国エリアに日本を味わう飲食店　成田空港

　成田空港の出国手続き後エリアで、すしや天ぷらなどの日本食を味わえる飲食店１０店舗を集積したフロア「ＪＡＰＡＮ　ＦＯＯＤ　ＨＡＬＬ」が完成した。成田国際空港会社の田村明比古社長は「訪日外国人が滞在中にやりたいことのトップは日本食を食べること。日本のお客さまも出発前は日本食を好むということで、出国前にもう一度楽しんでほしい」と呼び掛けた。
　第２旅客ターミナルビル本館を増築し、２階部分で営業。和風を意識したデザインのフロア内では他に、そば・うどんや牛カツ、ウナギなどの専門店が出店している。店舗内と共用席の合計で約４２０席を用意し、テラス席も設けた。
　新型コロナウイルスの感染拡大で、開業は当初構想した時期から１年半以上、後になったという。田村社長は「コロナ禍で抑え付けられてきた消費意欲が解放されて、非常に旺盛」と足元の状況を指摘。「これからもますますお客さまに便利で快適な空港にする」と強調している。【もぎたて便】