• X
  • facebook
  • hatena-bookmark
  • コメント

金現物、1万円の大台に 先物も連日の最高値

2023年08月29日17時39分

【図解】国内の金価格の推移

【図解】国内の金価格の推移

  • 1グラム当たり1万円台に乗せた金の店頭小売価格を示すモニター=29日午前、東京都中央区

 国内の金現物の小売価格が29日、初めて1グラム当たり1万円台に乗せた。貴金属販売大手の田中貴金属工業(東京)によると、同日の店頭小売価格(税込み)は、前日比28円高の1万1円となった。金先物の価格も過去最高値を連日更新。安全資産としての金の人気は根強く、外国為替市場で円安・ドル高が進行したことで、円建ての金相場の上昇に拍車が掛かった。

金価格高騰、1グラム1万円目前 円安進行やインフレ警戒が後押し

 外国為替相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げで日米金利差が一層拡大するとの思惑から円安が進行。29日未明には、一時1ドル=146円台後半と、9カ月半ぶりの円安水準となった。
 政治や経済が混乱すると、投資家は比較的安全な「有事の金」を好む傾向がある。国際的指標のニューヨーク金先物相場は2020年以降、新型コロナウイルスの感染拡大やロシアのウクライナ侵攻を背景に価格上昇が加速。足元でも、取引の中心となる12月決済物が1トロイオンス(約31グラム)当たり1950ドル付近と、歴史的な高値圏で推移している。最近では中国の景気減速を警戒した買いも指摘され、1990年代末に比べて値段は8倍近い。

関連記事

こんな記事も

経済用語

経済



ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ