会場周辺にトランプ派集結 民主支持者の抗議デモも―米共和討論会
2023年08月24日20時32分
【ミルウォーキー時事】米大統領選に向けた共和党の討論会が開催された中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーの会場周辺には23日、気温35度を超える猛暑の中、討論を欠席したトランプ前大統領の支持者ら数十人が集まり、プラカードなどを掲げて気勢を上げた。地元警察が会場内外に最高度の警戒態勢を敷き、混乱はなかった。
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ミルウォーキーでトランプ氏の物まねを商売にしているという男性(63)は、トランプ氏不在について「彼は(支持率で)十分に勝っている。討論会は『副大統領争い』だ」と主張。同氏のトレードマークである濃紺のスーツと赤のネクタイを身に着けてアピールしていた。
討論会の会場に入れるのは招待客のみ。抽選に漏れたというトランプ氏支持の70代の夫婦は、「仮にトランプ氏以外で選ぶとすれば、若手実業家のラマスワミ氏。若くて話の内容が分かりやすい」と明かした。
一方、民主党支持者ら約100人も会場周辺で抗議デモを繰り広げた。参加した地元の大学に通うディジー・エスパナさん(21)は、「ウィスコンシンは本来は民主党の州。憎しみを持ち込む共和党の過激派がここに集まるのは受け入れ難い」と憤った。