「本命」トランプ氏不在か 23日に初の候補者討論会―米共和
2023年08月21日12時52分
【ワシントン時事】2024年米大統領選に向け、共和党は23日に第1回候補者討論会を行い、指名争いを本格化させる。ただ、党内で圧倒的な人気を誇り、指名獲得を本命視されるトランプ前大統領(77)は欠席する見通し。トランプ氏の存在そのものが討論会の色彩を大きく変えるだけに、動向が注目されている。
「これほどリードしているのだから、私は他の連中が互いを攻撃し合うのをテレビで見ていればいい」。各種世論調査で次点候補を30~40ポイント引き離すトランプ氏は、支持者や周辺にたびたびこう話す。米メディアによると、トランプ氏は他候補に正面から攻撃される姿を全国放送されるのを嫌がっているという。
これまでに討論会の参加条件を満たした候補は、トランプ氏、フロリダ州のデサンティス知事(44)、ペンス前副大統領(64)ら8人。トップランナーであるトランプ氏が参加すれば、20年大統領選への介入などの罪で4回も刑事訴追された事実や、在任中に達成できなかった公約などについて他候補から集中砲火を浴びる可能性がある。
ただ不参加の場合、トランプ氏以外の候補に注目が集まり、新たなスターが誕生することも考えられる。討論会への関心を下げるため、トランプ氏は当日、別会場で保守系の人気司会者とのインタビューに応じる予定だと米ニューヨーク・タイムズ紙は伝えている。