岸田首相、あす福島原発訪問 処理水放出、22日にも時期決定
2023年08月19日11時21分
【ワシントン時事】岸田文雄首相は18日午後(日本時間19日午前)、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出に関連し、同原発を20日に訪問すると明らかにした。米ワシントンで記者団の質問に答えた。政府関係者によると、21日に全国漁業協同組合連合会(全漁連)幹部と面会し、22日に関係閣僚会議を開いて放出時期を決定する方向で検討している。
首相は放出時期について「先送りできない課題だ。漁業に対する影響を可能な限り抑制する観点などを総合的に踏まえ、国として判断すべき最終的な段階に至っている」と表明した。全漁連会長と面会する意向も示した。政府は今月下旬にも放出する方向で調整している。
首相は同原発視察の目的について、放出に向けて万全の対策が取られているかを確認すると説明。「国として判断するに当たり、現場で関わっている人が重い責任感を持って進めているか。東電の最高幹部が廃炉と復興に強い覚悟を持っているかも政府の責任者として確認し、自らの思いも直接話したい」と語った。