飯守泰次郎さん死去、82歳 指揮者、国際的に活躍
2023年08月16日19時53分
国際的に活躍した指揮者で文化功労者の飯守泰次郎(いいもり・たいじろう)さんが15日午前7時16分、急性心不全のため東京都内で死去した。82歳だった。中国東北部(旧満州)出身。葬儀は近親者で行う。喪主はおいの慎太郎(しんたろう)さん。
桐朋学園大音楽科卒。古典派からロマン派にかけてのレパートリーを軸に意欲的に活動し、ワーグナー作品を積極的に日本に紹介し、高い評価を受けた。バイロイト音楽祭の音楽助手をはじめ、ドイツの数多くの歌劇場で指揮者を務めた。
国内では東京シティ・フィル、名古屋フィル、関西フィル、仙台フィルの常任指揮者を歴任。2014~18年には新国立劇場のオペラ芸術監督を務めた。01年サントリー音楽賞、04年紫綬褒章、12年文化功労者。