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日米韓・識者談話

2023年08月17日07時06分

米シンクタンク「アメリカン・エンタープライズ政策研究所」のザック・クーパー上級研究員(本人提供)

米シンクタンク「アメリカン・エンタープライズ政策研究所」のザック・クーパー上級研究員(本人提供)

 ◇安保・供給網で協力深化
 米シンクタンク「アメリカン・エンタープライズ政策研究所」のザック・クーパー上級研究員の話 日米韓首脳会談はこれまで、首脳の写真撮影の機会にとどまっていたが、今回の会談は3カ国の協力を肉付けする重要な機会になる。北朝鮮問題のほか、安全保障やサプライチェーン(供給網)の分野で協力を深めるだろう。核戦力を中核とした米国の戦力で同盟国を守る拡大抑止の取り組みについても、議論するとみられる。
 北朝鮮が核・ミサイル問題を巡る対話に応じる見込みがない中、日米韓の連携では「抑止」に重きを置くべきだ。情報共有の強化に加え、朝鮮半島有事に備え、日本から韓国への米軍兵力の移動や、日韓の協力の可能性について事前に議論する必要がある。
 経済面の議論は、対中国が念頭にある。半導体分野で日米韓は世界でも重要な3カ国だが、輸出や対中投資規制について擦り合わせておくことが大切だ。外務・経済閣僚による「日米経済政策協議委員会」(経済版2プラス2)に韓国を加え、「2プラス2プラス2」とすることも一案だ。
 日米韓首脳会談の毎年開催は良い案だが、定例化の実現は難しいだろう。米大統領がアジアを訪問する機会は少なく、多くの場合、多国間会合への出席が目的だ。こうした会合に合わせての開催に落ち着くのではないか。

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