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ベラルーシ国境封鎖論 近隣諸国、ワグネル脅威に緊張

配信
地図を前に意見を交わすリトアニアのナウセーダ大統領(右)とポーランドのモラウィエツキ首相(右から2人目)=3日、ポーランド北東部スバウキ(リトアニア大統領府提供)

地図を前に意見を交わすリトアニアのナウセーダ大統領(右)とポーランドのモラウィエツキ首相(右から2人目)=3日、ポーランド北東部スバウキ(リトアニア大統領府提供)

 【ベルリン時事】ロシアの民間軍事会社ワグネルが拠点を移したベラルーシと、北大西洋条約機構(NATO)側との国境で緊張が高まっている。軍事的な脅威に加えて、ベラルーシからの移民や難民の流入も増えており、リトアニアやポーランドでは国境封鎖の可能性が議論され始めた。ロシアとベラルーシは、ワグネルの脅威をあおって、ウクライナを強力に支える東欧諸国を揺さぶる考えだ。

ポーランド、ベラルーシ国境に1万人派兵 ワグネルや難民流入警戒

 「ワグネルの一部が国境近くに陣取っている。わが国とポーランドの両方を挑発するのにもってこいというわけだ」。リトアニアのナウセーダ大統領は今月3日、どのような場合に国境を閉じるか関係国と意思疎通を図る意向を明らかにした。ラトビアも含めて近く協議する方向で調整している。

 リトアニアは、ロシアの飛び地カリーニングラードとベラルーシに挟まれており、ポーランドと接する約100キロの国境「スバウキ回廊」が脅かされることを警戒。バルト3国が他のNATO諸国と唯一陸続きでつながる要衝だ。

 ベラルーシは7日、この国境付近で軍事演習を開始。同国のルカシェンコ大統領はワグネルがポーランドに「行きたがっている」と発言したこともある。ポーランド当局は、ベラルーシから入国を試みた移民は今年8月までで約1万9000人に上り、昨年の実績を上回ったと指摘。「ロシアとベラルーシの諜報(ちょうほう)機関による作戦」(ポーランド高官)だと疑っている。

 こうした中、リトアニアは6カ所ある検問所のうち2カ所を閉じる方針を表明。ポーランドも国境の警戒に1万人規模の軍隊を充てる計画を明らかにした。ただNATO本体はワグネルの軍事的脅威について慎重な見方を崩していない。

 現地メディアによると、リトアニア市民は警戒の呼び掛けにもかかわらず、ベラルーシに観光や買い物に出掛けており、ポーランドでは神経をとがらせる警備隊と地元住民との摩擦が生じている。ベラルーシやロシアにはこうした西側諸国の乱れを誘う狙いもありそうだ。

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