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デサンティス氏、陣営刷新 対トランプ氏で反転攻勢―米

2023年08月10日07時19分

支持者と交流するデサンティス米フロリダ州知事=6日、アイオワ州シーダーラピッズ(AFP時事)

支持者と交流するデサンティス米フロリダ州知事=6日、アイオワ州シーダーラピッズ(AFP時事)

 【ワシントン時事】2024年米大統領選の共和党候補指名争いで2番手につけるデサンティス・フロリダ州知事(44)が選対陣営の刷新を進めている。トランプ前大統領(77)の圧倒的リードを前に選挙戦を立て直す狙い。三つの刑事訴追に直面するトランプ氏への攻撃を強め、反転攻勢に出る考えだ。

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 「もちろん彼は負けた」。デサンティス氏は7日放送のNBCテレビのインタビューで、トランプ氏が2020年大統領選で敗北したと明言した。トランプ氏自身や共和党支持層の6割がいまだに負けを認めない中、「ジョー・バイデンが大統領だ」とも踏み込み、注目を集めた。
 米メディアは8日、デサンティス氏が陣営トップのペック選対本部長を交代させ、後任に長年の右腕であるウスマイヤー知事首席補佐官を充てると一斉に報じた。デサンティス氏は7月にも陣営スタッフの3分の1超を解雇したばかりだ。
 若き知事として成功し、党内穏健派から「トランプ退治」の最右翼と期待を集めたデサンティス氏。だが5月に大統領選への出馬を表明してわずか数カ月の間に、陣営関係者が同性愛嫌悪的な広告を拡散したり、ナチスを礼賛するような動画を投稿したりと失策を連発した。支持率は右肩下がりで、各種世論調査の平均では今年1月に13ポイントだったトランプ氏との差は6日現在、38ポイントまで広がった。
 トランプ氏への批判は、挑戦者として輝きを失いつつあるデサンティス氏の焦りの表れだ。「カリスマ不足」との指摘もあり、最近では小規模集会やバーベキューなど有権者と距離の近いイベントを増やし、親しみやすさのアピールに力を入れている。
 もっともデサンティス氏の低迷は、過度に保守的な姿勢が共和党穏健派の嫌悪感を招いたことも一因とされる。米メディアによれば、ウスマイヤー氏は厳しい人工妊娠中絶規制や、性的少数派に差別的な教育指針など物議を醸したフロリダ州の政策を支えた人物。大規模な選挙を指揮した経験はないといい、今回の人事が奏功するかは未知数だ。

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