トランプ氏、岩盤支持37% 共和党内「強さ」のカギ―米紙調査
2023年08月01日20時31分
【ワシントン時事】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は7月31日、共和党支持層に対する最新の世論調査の結果を発表した。それによると、2024年大統領選の共和党候補に誰を選ぶかとの問いに対し、トランプ前大統領が54%を得て圧倒的1位だった。同氏を熱心に支持する岩盤支持層が依然として党内の37%に上ることも分かり、2度の刑事訴追に直面する中でも変わらぬ強さを印象付けた。
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調査は7月23~27日にかけて実施。トランプ氏が20年大統領選の敗北結果を覆そうとした疑いでも近く起訴されるとの観測が高まる中で行われた。トランプ氏を「強く支持」し同氏に「非常に好感を持つ」グループは37%で、16年大統領選にトランプ氏が出馬した当時と同じ水準という。
トランプ氏を支持しない層は25%、積極的に支持も不支持もしない層は37%だった。同氏は機密文書の持ち出しにより米大統領経験者として初めて連邦法違反で起訴されたが、「強く支持」するグループで「深刻な罪を犯した」と回答した割合はゼロ。94%が検察の捜査に対し「共和党はトランプ氏を支える必要がある」と答え、忠誠を示した。
大統領候補の指名レースでは、デサンティス・フロリダ州知事が17%で2位。ペンス前副大統領、スコット上院議員、ヘイリー元国連大使がいずれも3%で続いた。トランプ氏とデサンティス氏の一騎打ちを想定した場合、トランプ氏が62%、デサンティス氏が31%となった。
同紙は「過去50年の大統領候補者指名争いで、この時期にライバルを20ポイント以上リードした候補が指名を逃した例はない」と指摘。刑事訴追という不透明要素を抱える中でも、トランプ氏の人気の根強さを伝えている。