特養ホーム関係者を聴取 送迎ミスで利用予定者死亡―大阪府警
2023年07月29日07時28分
大阪市生野区の特別養護老人ホーム「瑞光苑」で、短期入所サービスを予約していた独り暮らしの80代男性を迎えに行かず、6日後に自宅で亡くなっているのが見つかった事故があり、大阪府警が施設関係者を聴取するなど、業務上過失致死容疑で捜査を始めたことが28日、捜査関係者への取材で分かった。
施設を運営する社会福祉法人「慶生会」(生野区)などによると、死亡したのは東大阪市の男性。「要介護5」認定を受けており、15日から1週間、利用を予約していた。しかし、施設側の利用システムにトラブルが発生。復旧の際にデータ管理ミスがあり男性を迎えに行かなかった。男性は21日に自宅で死亡した状態で見つかった。死因は熱中症だった。
府警布施署の捜査員が28日、ホームを訪れて関係者から任意で事情を聴取した。
瑞光苑の担当者は取材に対し、詳細な回答は差し控えているとした上で「誠心誠意対応する」と話した。