アファーマティブ・アクションの用語解説・ニュース
2023年06月30日08時25分
アファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置) 社会の少数派が受けてきた歴史的な差別を是正するため、入学選考や採用活動で優遇枠を設けるなどの取り組み。米国ではケネディ大統領(当時)が1961年に人種間の不平等緩和を目的に導入。対象も人種から女性、障がい者、少数民族へと拡大された。
大学の入学選考にも浸透したが、白人受験生から人種などに基づく差別を禁じた公民権法(64年成立)などに違反しているとの反発を招いた。78年の米連邦最高裁判決では、少数派の「入学定員枠」を設けることは違憲とされたが、人種を選考基準の一つとすることは認められた。(時事)