AI成果物の提出は不正行為 児童生徒「議論に活用」も―文科省指針案
2023年06月22日15時44分
対話型人工知能(AI)「チャットGPT」などの生成AIを巡り、文部科学省が小中高校での使い方として、作文などの成果物を自身が作ったものとしてそのまま提出することは不正行為であるとの指摘を指針案に盛り込む方向であることが22日、分かった。一方で指針案には、子どもが生成AIを使いこなす能力を重視する姿勢も示す。
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文科省は、小中高校の宿題が出る夏休みに入る前に、学校現場での生成AIに関する指針を作る方針を示している。指針案は専門家へのヒアリングなどを経て正式に取りまとめ、近く公表する。
チャットGPTの利用規約には「13歳未満使用不可、18歳未満は保護者の許可が必要」と定めている。このため指針案には、小学生の生成AI使用は不可、中高生は保護者の許可が必要であることなどを留意点として明記する方向だ。
活用に適した場面として、生徒同士で議論をした際、足りない視点を生成AIに補わせることなどを例示。一方で、AIに作らせた成果物を自身の文章や作品としてそのまま提出することは不正行為であると指摘する。生成結果を使った場合は、その旨を適切に引用表記する必要性も盛り込む。