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男性の3分の1がDV容認? 「男らしさ」調査が波紋―独

2023年06月14日20時33分

ドイツのフェーザー内相=3月24日、ベルリン(AFP時事)

ドイツのフェーザー内相=3月24日、ベルリン(AFP時事)

 【ベルリン時事】ドイツで、若年男性の3人に1人がドメスティックバイオレンス(DV)について、場合によっては「問題ない」と考えているとの意識調査結果が公開された。昔ながらの男性観が根強い現状も浮き彫りになり、フェーザー内相は12日、「女性への暴力は一切容認しない。昔には戻らない」と表明。一方で「サンプルが偏っている」と調査手法に異議が唱えられるなど、波紋が広がっている。

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 青少年育成に取り組む民間団体「プラン・インターナショナル」が3月、18~35歳の男性1000人を対象に「男らしさ」について聞いた。それによると、33%が「時にはパートナーとの口論で、手を上げることは問題ない」と回答。ほぼ同数が「敬意を払わせるために、腕力を振るったことがある」と答えた。
 また、半数以上が「仕事で稼ぐのは男性の役割で、家事は主に女性が担うものだ」との見解を示し、運動能力や筋肉を鍛えることを重視していた。人権団体は「憂慮すべきだ。ジェンダーに関する少年向けの取り組みが足りていない」と危機感を訴えた。
 一方、調査がオンラインで行われたことや、設問が曖昧だとして、「疑わしい統計だ」(独メディア)と批判する声も上がっている。政府はパートナー間で男性が女性に暴力を振るうケースが多いことは統計から確認できると指摘し、「(DV排除へ)一層の努力が必要だ」と強調した。

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