１８歳北野、土壇場でゴール　「世界との差」感じ成長―Ｊリーグ・Ｃ大阪

　１８歳のエース候補が、土壇場で役割を果たした。１―１の後半ロスタイム。Ｃ大阪は途中出場の北野がリーグ戦初ゴールを挙げ、前節首位の神戸から勝ち星を奪った。「苦しい時間を過ごしてきた。やっと期待に応えられた気持ちが強い」。感慨を込めた。
　ペナルティーエリア外でパスを出そうとした相手ＧＫの前川にプレスをかけ、空振りを誘った。これを拾った北野はすぐさまロングシュート。ボールは無人のゴールに吸い込まれた。「（ＧＫにとって）難しいボールと思って、走ったらミスしてくれた。ゴールが見えた」と振り返った。
　プロ契約を結んだ昨季はリーグ戦１９試合に出場。飛躍が期待された今季、先発は開幕節のみだったが、結果を出した。
　Ｕ２０（２０歳以下）ワールドカップの日本代表。１次リーグ敗退に終わり、「個人としても、チームとしても世界との差を感じた。帰ってきてから、毎日の練習を世界レベルで、と考えてやってきた」。成長を続け、レギュラーをつかむ。