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宮市、男泣きの決勝点 「この景色待っていた」―Jリーグ・横浜M

2023年06月10日20時44分

柏に勝利し、喜ぶ横浜Mの宮市(上)=10日、日産スタジアム

柏に勝利し、喜ぶ横浜Mの宮市(上)=10日、日産スタジアム

  • 後半、パスを出す横浜Mの宮市(左)=10日、日産スタジアム

 横浜Mの選手たちが「初めて」と口をそろえた地鳴りのような歓声。その中心に宮市がいた。試合終了間際に劇的な決勝ゴールを挙げ、「こういう景色を待っていた。一生忘れることはない」。男泣きした。

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 後半ロスタイムの表示は7分。アンデルソンロペスのゴールで3―3とした後に、ドラマが待っていた。マルコスジュニオールからのパスをゴール前で受けると、宮市は右足を振り抜いた。
 「入ってくれ」。相手2人に当たったボールはゆっくりと吸い込まれ、「本当にいろんな人の思いが乗ったゴール」。真っ先にサポーター席へ駆け寄ると、次々と集まってきた仲間やスタッフに祝福された。
 昨年7月に右膝の靱帯(じんたい)を断裂する重傷を負い、引退も頭をよぎった。誰もいない観客席で階段の上り下りを繰り返したのが、この日産スタジアム。「リハビリのことが走馬灯のように浮かんだ」
 柏との激戦は最後まで苦しく、自身のゴール直前にはあわや失点という大ピンチがあった。「諦めなければ、何か変わるんだと感じてもらえればうれしい」。つらい負傷を何度も乗り越えた宮市だからこそ響く言葉に、スポーツの醍醐味(だいごみ)が詰まっていた。

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