歴史的レースで躍進　三浦「ダークホースに」―陸上ＤＬ

　男子３０００メートル障害の世界新記録が１９年ぶりに誕生した歴史的なレースで、三浦が躍進した。２年前の東京五輪で自身が出した日本記録を０秒０１更新し、２位。「同じレースに出て（世界新を）目の当たりにするのはすごく貴重な経験。これからもっと強くなっていきたいと感じられた」。晴れやかな表情で語った。

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　ギルマがハイペースで飛ばし、集団は縦長に。中ほどで好機をうかがっていた三浦は終盤にギアを上げた。ギルマには大きく離されたものの、他の選手を次々に追い抜いた。「前半に力を使った選手がだんだん落ちたところを、うまく上がっていけた」と満足感を口にした。
　東京五輪で７位入賞。昨年は世界選手権で予選敗退に終わった悔しさをばねに、滑り込みで出場権をつかんだＤＬファイナルで４位と健闘した。「それ以上の結果を出せるように」と臨んだ今季のＤＬ初戦で、上々の滑り出しとなった。
　８月の世界選手権（ブダペスト）でも期待が高まる。「まだまだ自分は無名。ダークホース的な存在として、アジアにも強い選手がいることをアピールできれば」。日本のエースはさらなる飛躍を誓った。（パリ時事）