西川「お先」、負けじと秋山　プロ野球・広島

　広島の西川は打席に入る前、秋山にささやいた。「お先です」。三回２死一、二塁。甘い直球を中前に落とす先制打を放つと、秋山も負けじと適時打で続く。珍しく前日まで２試合連続の無安打だった２人で２点をたたき出し、西川は「秋山さんも続いてくれてよかった」と喜んだ。
　共に打率３割台で、打線を支える屋台骨。秋山は「どっちが先に打つか話していた」と明かし、「先に打ってくれて、僕も思い切れた。乗り遅れなくてよかった」と笑う。チームは４連勝で、今季最多の貯金４。新井監督は「北海道からの移動ゲームで疲れていたと思うが、２人とも頼りになる」とたたえた。