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EU外相、ダム決壊はロシアの仕業 ウクライナ、電話傍受と主張

2023年06月09日21時10分

8日、ウクライナ南部ヘルソン州で、ダム決壊で浸水した地域をボートで移動する住民(EPA時事)

8日、ウクライナ南部ヘルソン州で、ダム決壊で浸水した地域をボートで移動する住民(EPA時事)

 欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表(外相)は9日、スペインの公共放送に対し、ウクライナ南部のダム決壊で爆発物が使われたとの見方を示した上で、「ロシアの支配地域で起きたのであれば、他の誰かが関与したと信じるのは難しい」と強調した。AFP通信が報じた。

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 ボレル氏は「ダムは爆撃されたのではなく、(水力発電所の)タービンがある場所に設置された爆発物によって破壊された」と指摘。この一帯はロシアの支配下にあったとして、すべての状況がロシアの関与を指し示していると語った。
 ロイター通信によると、ウクライナの情報機関・保安局(SBU)は9日、ロシア軍兵士が自国の破壊工作グループの関与を明言している通話を傍受したと主張し、音声を公開した。ロシア側はウクライナの仕業だと批判している。
 ウクライナのクリメンコ内相は、ダム決壊に伴う洪水で少なくとも5人が死亡、13人が行方不明になったと発表した。一方、ロシア側は8人が死亡したと公表し、今後10日間は被害地域の水位が上がり続けるとの見通しを示した。

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