• ツイート
  • facebook
  • hatena-bookmark
  • コメント

最高裁判決、下院選を左右 区割り是正、民主有利の見方―米

2023年06月09日20時32分

米首都ワシントンの連邦最高裁近くで、アラバマ州の選挙区割りを巡る訴訟の口頭弁論に際し、抗議活動を行う市民=2022年10月(EPA時事)

米首都ワシントンの連邦最高裁近くで、アラバマ州の選挙区割りを巡る訴訟の口頭弁論に際し、抗議活動を行う市民=2022年10月(EPA時事)

 【ワシントン時事】米連邦最高裁は8日、南部アラバマ州の選挙区割りが人種による差別を禁じた「投票権法」に違反する疑いがあると判断した。州は区割りの見直しを迫られ、今後行われる連邦下院選の結果を左右する可能性がある。影響は他州にも及ぶとみられ、人種的少数派(マイノリティー)の支持を集める与党・民主党は判決を歓迎している。

人種差別的な区割りに「ノー」 黒人有権者に不利と判断―米最高裁

 訴訟では、共和党が多数派を占めるアラバマ州議会が2022年中間選挙に向け導入した区割りについて、原告側が「黒人有権者の影響力を弱め、投票権法に違反する」と是正を求めた。
 現在の区割りでは、七つの選挙区のうち黒人が多数の区は一つで、民主党が議席を保持。残る6選挙区は白人の支持が多い共和党が占める。原告の主張によれば、区割り見直しで、黒人が多数派の選挙区が二つに増える公算が大きい。
 選挙分析団体「クック・ポリティカル・リポート」のデービッド・ワサマン氏は、同様の訴訟が各地で提起されていることを踏まえ、「判決はアラバマ以外にも衝撃を与え得る」と指摘。同団体は、アラバマ、ルイジアナ、ノースカロライナの南部3州の五つの下院選挙区で、共和党に不利に傾くという評価を公表した。

関連記事

こんな記事も

国際用語

国際

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ