「核兵器使用、二度と駄目」 韓国の教員団が広島訪問
2023年06月08日17時48分
韓国の小中高校の教員ら52人が7、8両日、広島市を訪れた。平和記念資料館(原爆資料館)で被爆体験談も聞き、「核兵器の使用を繰り返しては駄目だ」(参加者)と思いを新たにした。
新型コロナウイルスの水際対策や日韓関係の冷え込みもあり、韓国からの大規模な教員団訪日は2019年以来、4年ぶり。先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)の開催地になったこともあり、平和教育が盛んな広島を視察先に選んだという。
市内の小学校で、展示されている被爆当時の校舎の一部を見学した小学校教諭の盧賢秀さん(31)は取材に対し「より良い未来をつくるために平和教育は良いことだ」と強調。歴史認識で対立が多い日韓両国の教員が互いの教育を学ぶ意義は大きいと指摘した。
被爆者から話を聞いた中学校教諭の姜金我さん(40)は、ロシアによるウクライナ侵攻に触れ「対話や交流で(対立を)解決できるという考え方を子供たちに教えたい」と語った。