小説基に勝手にイラスト生成　ＡＩ巡る実態調査―業界団体

　日本芸能従事者協会は８日、クリエイターらを対象に行った人工知能（ＡＩ）に関する実態調査アンケートの結果を公表した。回答の中には、「書いた小説を基にＡＩで勝手にイラストを生成された」とするものもあった。

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　調査は５月８～２８日にインターネットで行われ、美術家や文筆クリエイター、実演家ら２万６８９１件の回答があった。
　ＡＩの進展により、仕事の減少が心配と回答したのは５８．５％、権利侵害などの弊害に不安を感じているとの回答は９３．８％に上った。
　自身の作品がＡＩに使われた事例などを尋ねたところ、「絵柄を学習させたＡＩで勝手に成人向け作品を生成された。風評被害で企業案件が受けられなくなる可能性がある」とするイラストレーターの回答や、「作成したイラスト素材集が構図も表紙もそっくりＡＩ化された」との回答があった。
　国への要望としては、法整備や法規制のほか、「権利を侵害された場合の対応窓口」を求める声も多かった。