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運行会社社長らに実刑 予見性認定「安全を軽視」―軽井沢バス事故・長野地裁

2023年06月08日19時46分

長野県軽井沢町でのバス事故を受け、記者会見する運行会社「イーエスピー」社長の高橋美作被告(左)。右は荒井強被告=2016年1月16日、東京都羽村市

長野県軽井沢町でのバス事故を受け、記者会見する運行会社「イーエスピー」社長の高橋美作被告(左)。右は荒井強被告=2016年1月16日、東京都羽村市

  • 軽井沢バス事故の判決を受け、記者会見する(左から)遺族の田原義則さん、大谷慶彦さんら=8日午後、長野市
  • ガードレールを突き破って横転したスキーバス=2016年1月15日、長野県軽井沢町
  • ガードレールを突き破って横転したスキーバス=2016年1月15日、長野県軽井沢町

 長野県軽井沢町で2016年1月、大学生ら15人が死亡し、26人が負傷したスキーバス転落事故で、業務上過失致死傷罪に問われた運行会社「イーエスピー」(東京)社長の高橋美作被告(61)、運行管理者だった元社員荒井強被告(54)の判決が8日、長野地裁であった。大野洋裁判長は事故は予見できたとした上で、「利益を優先し、輸送の安全確保を軽視し続けた結果、事故が起きた」と述べ、高橋被告に禁錮3年(求刑禁錮5年)、荒井被告に禁錮4年(同)を言い渡した。

〔写真特集〕軽井沢でスキーバス転落

 現場はカーブが連続する下り坂。死亡した男性運転手は大型バスの運転に不慣れで、事故はギアとフットブレーキの操作を的確に行えなかったことに起因して発生した。公判では、両被告が▽事故を予見できたか(予見可能性)▽事故を回避するために必要な措置を講じたか(結果回避義務違反)―などが争点だった。

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