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A・ズベレフ、復活の雄たけび 負傷したコートで4強―全仏テニス

2023年06月08日08時31分

 A・ズベレフが苦難を乗り越え、4強にたどり着いた。前回大会、ナダル(スペイン)との準決勝で右足首の靱帯(じんたい)を断裂し、無念の途中棄権。松葉づえをついて去った因縁のセンターコートで、何度も勝利の雄たけびを響かせた。
 力強いショットで押し込み、ドロップショットも効果的に使った。要所ではバックハンドが光り、相手のブレークポイントを何度もしのいだ。第3、第4セットを連取して勝利をつかみ、「昨年は人生で最も困難な年。戻ってこられてうれしい」。喜びはひとしおだった。
 昨年の全仏後に手術を受け、半年ほど実戦を離れた。今年4月ごろまでは痛みがあったという。本来の動きと自信を取り戻し、「今はもう、けがのことは考えない段階だ」と完全復活を宣言した。
 東京五輪金メダリストの26歳は「テニスで最も重要なのは、グランドスラムと五輪の二つだと思う。大会はまだ終わっていない。あと2試合ある」。その視線は、四大大会初制覇に向いている。(パリ時事)

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