ウクライナの美術品受け入れ 1500年前の聖像画も―ルーブル美術館
2023年06月08日05時57分
【パリAFP時事】フランス・パリにあるルーブル美術館は7日、ウクライナの美術館から美術品16点を受け入れたと明らかにした。ロシアの侵攻に伴う戦火から作品を守るためで、1500年前のイコン(聖像画)も含まれている。
平和祈る「キッズゲルニカ」 ウクライナ・ブチャの子ら参加、広島で展示
ルーブルのデカール館長は、AFP通信に「どうすればウクライナの仲間を支援できるか、われわれは侵攻開始時から頭を悩ませてきた」と指摘。「昨秋の戦闘の激化を受け、救出に踏み切ることを決めた」と語った。美術品や遺物がウクライナに残った場合、盗まれたり違法に持ち出されたりすることが特に懸念されるという。
受け入れた6~7世紀のイコン4点と13世紀後半または14世紀のイコン1点は、14日から11月6日までパリで展示される。それ以外の11点は「状況が改善するまで」ルーブルの保管庫で所蔵する。