北大院生、日本一に迫る 高橋佑輔「アマチュア究めたい」―陸上
2023年06月08日13時32分
文武両道の23歳が日本一目前まで迫った。2日に大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた陸上の日本選手権男子1500メートル決勝。北大大学院の高橋佑輔が2位に食い込んだ。「大学4年プラス2年間で目標にしていた日本選手権表彰台を達成できて、満足している」と喜んだ。
坂井、10秒11で初優勝 泉谷が日本新、世界陸上へ―陸上日本選手権
最後の1周に入るとスパートをかけて先頭へ。最終コーナーで日本記録保持者の河村一輝(トーエネック)に抜かれ、0秒24及ばなかった。それでも自己ベストで、従来の大会記録を更新する3分38秒69。「目標としていた3分40秒切りができてうれしい」
兵庫県出身。県内有数の進学校の兵庫高から北大に進んだ。高校3年時には全国高校総体800メートルで優勝。大学では2021年の日本選手権1500メートルで4位に入った。
大学院では光デバイスに関する研究に取り組む。例えば午後5時から2時間練習し、再び深夜まで研究室にこもる。「できるだけ研究に時間を割き、余った時間で陸上をする生活」と話す。
来春に大学院を修了し、一般企業に入って競技を続ける予定。「実業団に行ってプロみたいな形でやるよりは、『アマチュア陸上』を究めたい。理系の総合職で全国転勤。どれだけ練習できるか分からないが、自分の実力を磨いていきたい」。就職後の両立も誓っている。